散る頃に咲く花

青葉はあることに驚いていた。

「関西の、言葉?」

「あぁ。俺は大阪出身やからな。前に自分と話したときは、この口調ちゃうかったな」

驚く青葉に山崎はそう言った。

「とにかく、今は任務に集中せえへんとな」

山崎の目は鋭かった。

「平助、絶対、助けてやるからな」

その時、どこかで永倉のそんな声が聞こえた気がした。

永倉様達も、藤堂様を助けたい一心なのよね。

けど、この戦いが終わったら、また藤堂様の笑顔を見れる。

青葉はそう、信じていた。
< 255 / 338 >

この作品をシェア

pagetop