散る頃に咲く花
青葉はあることに驚いていた。
「関西の、言葉?」
「あぁ。俺は大阪出身やからな。前に自分と話したときは、この口調ちゃうかったな」
驚く青葉に山崎はそう言った。
「とにかく、今は任務に集中せえへんとな」
山崎の目は鋭かった。
「平助、絶対、助けてやるからな」
その時、どこかで永倉のそんな声が聞こえた気がした。
永倉様達も、藤堂様を助けたい一心なのよね。
けど、この戦いが終わったら、また藤堂様の笑顔を見れる。
青葉はそう、信じていた。