散る頃に咲く花
「そうか」
土方は低く言うと、解散の言葉を発した。
皆、よたよたと自分の部屋に戻る。
青葉は、それをどこか遠く離れた所から見ている気持ちになった。
「……き、……ざ……城崎!」
青葉ははっとした。
「土方様……?」
土方が青葉の顔を覗き込んでいた。
「大丈夫か?」
心配そうな顔をする。
「大丈夫だと、お思いですか?」
青葉は無気力に微笑んだ。
「藤堂様は、亡くなられたのですね」
そう呟くと、青葉は力無く、部屋に戻っていった。