散る頃に咲く花

次の日は永倉と藤堂が手伝ってくれた。

二人がふざけあっていて、昨日のように順調にいかないかと思ったが、原田がやってきて、二人に注意してくれた。

そのように成り立っている三人組に、すこしだけ凄いと思った。

「悪いな、青葉。こいつらいつもうるさくて」

「いえ、手伝ってくれているだけで、とても助かっています」

二人の代わりに謝ってくる原田に、青葉は尊敬を覚えた。

藤堂はともかく、永倉は原田よりも年上らしいのだが、これではどちらが年上なのか分からない。
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