散る頃に咲く花
「なんだよ、結局全員揃っちまったじゃねぇかよ」
永倉が笑い声を上げる。
他の皆も笑い声を上げる。
青葉はその様子を見ていた。
皆さん、目が赤い。
きっと、皆が藤堂様の死を嘆いていたのでしょうね。
それでも、彼等は立ち直ろうとしている。
嘘でも笑って、お互い辛さを見せないようにして。
何て強いのでしょう。
彼等は、新選組は。
藤堂様のいる空のように、何処までも明るく、強く、濃く。
見ている、こっちが眩しいくらいに。
藤堂様、きっと彼等は、貴方のことを一生忘れないと思います。
私も忘れません、一生。