散る頃に咲く花
「このことは、他言無用だからね」
沖田は青葉を鋭く見た。
「そんなの、いつか皆さん気付いてしまいますよ」
「そうだろうね。日に日に力が入っていかなくなるのを感じるんだ」
「だったら!」
思わず青葉は大きな声を出していた。
「療養してくださいよ。生きてください。また、戻ってくればいいじゃないですか」
沖田は青葉を見つめた。
「それでも、僕は近藤さんを守るんだ」
沖田の目はどこまでも真っ直ぐだった。