散る頃に咲く花
隊士の優しさ
そんな生活が続いて一月経った。
ここでの生活にも大分慣れた。
「青葉~!」
屯所の掃除をし終わり、夕餉の支度をしようとしていたとき、青葉を呼ぶ声が聞こえてきた。
「藤堂様?」
「青葉、団子買ってきたぞ」
藤堂が団子を差し出してきた。
「前に甘いもの買ってやるって言ったろ?」
その時誰かの腕が藤堂の頭に乗っかった。
「おい平助ぇ~。お前いつの間に青葉ちゃんとそんな関係になったんだぁ?」
「ちょっと、止めろよ新八っつぁん!」
藤堂が永倉の腕を振り払う。