散る頃に咲く花

そこへ原田や沖田などもやってきた。

「お、団子じゃね~か。うまそうだな」

「平助が団子なんか買ってくるなんてね」

二人の言葉に藤堂がつっかかる。

「これは青葉に買ってきたやつなんだから食うなよ!」

すると沖田が不思議そうに訪ねる。

「青葉ちゃんに?何でまた」

藤堂は俯き、気まずそうに答えた。

「前に総司が金平糖あげてたんだもん」

「平助、僕に対抗心でも持ってるの?」

沖田がいつもの顔で聞き返す。

「てか、総司も青葉ちゃんに何かあげてたのかよ!お前らいつの間にそんな仲に?」
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