散る頃に咲く花

僕の病気が労咳だって分かったのは西本願寺に移動した頃。

僕が病気だっていうのは松本良順先生に言われる前から分かってた。

風邪にしては長いなと思ってたから。

でも、まさか青葉ちゃんに聞かれてるとはね。

僕は何故か青葉ちゃんの前だと弱音を吐けるんだ。

何でも話せてしまう気がする。

きっと君のことが好きだからなんだろう。

例え僕が病気でも、こんな日々が続けばいいな、なんて思ってた。

けど、平助が死んだ。

平助は、すごく良い奴だった。

新八さんと喧嘩して、土方さんによく怒られてたけど、明るくて、青葉ちゃんと仲がよくて。
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