散る頃に咲く花
本当の思い

「新選組の皆、今戦ってるんだよね」

大阪に着いてからの沖田の口癖はこれだった。

「俺も、早く治して戦いに駆けつけなければな」

怪我の状態が良くなってきた近藤は、沖田の隣に座っている。

沖田は状態が安定せず、ずっと床に付いている。

「沖田様、近藤様、失礼致します」

そこに青葉がやってきた。

「お薬をお持ちしました」

青葉はそう言って二人に薬を渡す。

「薬は嫌いだなぁ」
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