散る頃に咲く花
沖田はそう言って渋い顔をする。
「俺も薬は嫌いだが、傷が治るに越したことはない。総司、一緒に飲もう」
そして二人は「いっせーのー」で飲んだ。
二人ともすごく苦そうな顔をする。
「でもこれで早く治るのなら、何度でも飲んでやるぞ!」
「そうですね」
近藤の言葉に沖田はにこにこしながら答える。
青葉はそれを微笑みながら見ていた。
「城崎さんもすまんな。いろいろしてもらって」
「いいのです。私はお二人のお世話をするために来たようなものですから」