散る頃に咲く花
青葉は小さく手を振った。
「いやぁ、総司もこんな可愛い子にお世話をしてもらったら、体調なんてすぐによくなるんじゃないか?」
「そうですね。こんな可愛い子なら」
沖田がにやりとする。
「お、沖田様!こ、近藤様も、沖田様が冷えてしまいますから、そろそろお部屋にお戻りください!」
二人でからかうなんて、ひどいわ。
青葉がそう言うと、近藤は
「そうだな」
と言い立ち上がった。
「城崎さん、総司のこと、宜しく頼む」
顔の赤くなった青葉を見ると近藤は不思議そうな顔をした。
「城崎さん、顔が赤いが熱でもあるのか?」