散る頃に咲く花

「な、なんでもありませんから近藤様もそろそろ床にお着きください!まだ完全に治った訳ではないのですから」

青葉がそう言うと、

「あ、あぁ。そうだな」

と、今度こそ戻っていった。

「近藤さんは、本気で言ったらみたいだったね」

沖田は青葉を見て笑う。

「まぁ、僕もだけどね」

沖田は意味ありげに青葉を見る。

「もうからかいは止めておくれやす」

青葉は少し怒ったように言ってみた。

「ううん、からかいなんかじゃないよ。君は本当に可愛いよ」
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