散る頃に咲く花

「生意気言ってると痛い目見るぜお嬢さん」

「もしかして脅しのつもりですか?ならば私もお返しをしなくてはいけませんね」

「はぁ?」

女は腕を掴んでいる男の腕を取ると無表情で男を地面に叩きつけた。

そして頭を、持っていた杖で思い切り殴り気絶させた。

「あなたはどうします?」

もう一人の男に問い掛ける。

「ヒッ!お、俺は何もしてないから!」

と言い、脇目も降らずに逃げていった。

「賢明な判断ですね」

そう呟くと女は、また歩き出したのだった。

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