散る頃に咲く花
「えっ?」
青葉の思考は停止した。
「女中になって僕の前に現れた君を、僕はいつ頃からだろうね。ずっと守りたいと思ってた。だから、生きていたいと思うようになったんだよ」
「私を、守りたい?」
青葉は言葉を繰り返す事しか出来なかった。
「この気持ち、何だと思う?」
「分かりまへんなぁ」
気の抜けたような声しか出ない。
「僕は知ってるよ。前に土方さんが教えてくれたんだ。この気持ちは恋なんだ、って。僕は、君のことが好きらしいんだ」
恋?
沖田様が、私を好き?
言葉の意味を理解しようとすると、顔が熱くなっていった。