散る頃に咲く花
「好きだよ。青葉」
沖田の優しすぎる声に青葉の心は震えた。
「うちも、好きどす。沖田様」
すると沖田は青葉を一旦離した。
「今僕、君の事青葉って呼んだよね」
「は、はい」
そう呼ばれると、なんだか心の奥がむずむずする。
嬉しいような、くすぐったいような。
「じゃあさ、僕の事総司って呼んでよ」
「そ、そんな」
そんなの、恥ずかしくて出来るわけない。
すると沖田は目を細めた。
「青葉は、僕にだけ恥ずかしい思いさせるつもりなの?」