散る頃に咲く花
「総司様!安静にしていないと!」
青葉は沖田を布団に戻そうとした。
「けど、僕は戦うために生きてるんだ!今行かないで、いつ行くんだよ!」
「総司」
その時近藤が小さな声で沖田の名を呼んだ。
しかしそれは沖田を黙らせるのに十分だった。
「俺に今まで付いて来てくれてありがとな」
沖田は信じられないものをみるような目で近藤を見た。
「近藤さん?僕は行きますよ?」
震える声を絞り出す。
「もう、無理するな。俺は、少しでもお前に生きていてほしいんだ。頼む、総司」