散る頃に咲く花

青葉はすぐに沖田の部屋に戻った。

「僕は、戦うために生きていたのに、戦うことも出来なくなったんじゃ、どこに生きてる意味を見出せばいいんだ?」

沖田は目の前一点を見つめながら呟く。

「僕は、何のために生きてるんだ?」

「うちのために生きて!」

青葉は叫んだ。

「うちは総司様のこと必要としてる!だから、うちのために生きてや!」

どうしても、死んでほしくない。

ずっと、いつまでも一緒にいたい。

青葉は沖田を抱き締めた。

「どうか、生きたいと願って」

「青葉……。僕は、僕は青葉のために生きていたい」
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