散る頃に咲く花
「総司様、お薬の時間どす」
青葉は薬の時間にいつも通り沖田の部屋に行った。
「前は近藤さんといっせーのーで飲んでたのになぁ。ねぇ、近藤さんから便りとか届かない?」
沖田が少し悲しそうに言う。
「えぇ、でも、そのうち届くかもしれまへんな」
青葉も表情を崩さずに告げた。
「さぁ、薬を飲んだら寝ておくれやす」
青葉は横になったなった沖田に布団をかけると、その部屋を出て行った。
「ふっ……!あぁぁぁ。総司様、ごめんなさい……!ごめんなさい……!」
青葉はその場に泣き崩れた。