散る頃に咲く花
何処かでそんな沖田が優しい声が聞こえた。
『僕が守りたい人っていうのはね、青葉ちゃん君のことなんだよ』
『好きだよ。青葉』
『青葉、綺麗だね』
『青葉……、僕は、僕は青葉のために生きていたい』
『青葉、ごめんね』
『青葉、愛してる』
『そう、散る頃に咲く花』
沖田との温かな思い出が、一つ一つ思い浮かぶ。
貴方と生きていた時間は、こんなにも深いものでした。
そして青葉は涙を零した。
私は、貴方の最後の目にどう映りましたか?
今までで一番、綺麗に映りたかった。