散る頃に咲く花
「言っておきますが、あなたにとって役に立つ話しでもありませんし、楽しく笑える話しでもありませんよ」
「いいのいいの。さ、早く」
青葉は沖田を見つめた。
「一つ良いですか?」
「何?」
不思議そうな顔をして沖田が聞き返す。
「何故そんなことを聞きたいのですか?自分で想像なりなんなり出来るでしょう?」
沖田は少し考える素振りをし、口を開いた。
「君の、本物が知りたいんだよ」
「私の本物?」
今度は青葉が聞き返した。
「君の本物は、君の過去にある気がするんだ」