散る頃に咲く花
二回りは離れているであろう男と、男女の関係になるのだ。
十五歳の青葉を男はそろそろと思っているのか、よく視線を感じる。
青葉の体を図っているかのような、嫌な視線だ。
十五歳の青葉は、とても美しい女に成長していた。
まだ幼さは残るが、同い年の女の子からすれば大人っぽいのだ。
しかしある時青葉は、男が青葉を売ろうとしていることに気がついた。
あの視線は、青葉が売れる素材がどうかを図っていたのだ。
青葉は天にも登る思いだった。
もしかしたら青葉は男から解放されるかもしれないのだ。
しかし、青葉を買う物はいなかった。
それは、男が大金を払うという条件を突きつけたからだ。