散る頃に咲く花
青葉は信じられなかった。
たった半年で、人は世界から消えてしまうものだのだろうか。
青葉は泣いた。
泣いている青葉に気付いて、奥沢も手紙を読んだ。
奥沢は唇を噛み締めた。
そして悔しそうに自分の部屋へ閉じこもった。
泣いて、泣いて、泣いた。
そして、涙が枯れる頃に思い付いた。
京に行こう。と。
京に行けば、栄助に会える。
お墓を見るだけでもいい。
顔が、姿が見れなくてもいい。
たとえ、
_____骨だとしても。