散る頃に咲く花

『教えて頂き、ありがとうございました』

青葉が礼をすると、山崎は去っていった。

「ということがあったのです」

「それで、そいつが表面的な犯人だと?」

語り終わった青葉に土方が聞く。

「えぇ」

「だがな、表面的にだろうと何だろうと、こいつがやったことは確かなんだ。処分なしってのもどうかと思うぜ」

「そうだよ!やったことに変わりはないんだからさぁ!」

藤堂も土方に同調する。

「では、私が女中を止めさせて頂きます」
< 75 / 338 >

この作品をシェア

pagetop