散る頃に咲く花
『教えて頂き、ありがとうございました』
青葉が礼をすると、山崎は去っていった。
「ということがあったのです」
「それで、そいつが表面的な犯人だと?」
語り終わった青葉に土方が聞く。
「えぇ」
「だがな、表面的にだろうと何だろうと、こいつがやったことは確かなんだ。処分なしってのもどうかと思うぜ」
「そうだよ!やったことに変わりはないんだからさぁ!」
藤堂も土方に同調する。
「では、私が女中を止めさせて頂きます」