散る頃に咲く花
「いえ、もう結構です。って、何をするんですか!?」
青葉は沖田に手を掴まれ、沖田の部屋まで連れて行かれてしまった。
「はい、これ」
沖田の部屋に着くと、沖田に袋を渡された。
袋の中を覗くと、また金平糖が。
「あの、沖田様に、こんなにたくさん物を貰うわけにはいきません」
青葉が言うと、沖田は唇を尖らせた。
「僕の前ではその喋り方だめだよ」
あぁ、そういえば面倒な約束をしたんだったわ。
「分かりました。京の言葉で話せばいいんどすやろ?」
「そうそう。それでいいんだよ」
沖田はまたにっこりと笑った。