散る頃に咲く花

その後、青葉は自分の部屋に戻っていた。

『じゃあ、なくなったらまたおいで』

そう沖田に言われて。

一応礼はしておいたけれど、頷きはしなかった。

本当に、不思議な人だわ。

そして、その日は眠りについた。

次の日から青葉は、いろいろな理由を付けて、沖田の部屋に呼ばれていた。

「なんで毎日うちを呼ぶんどす?」

「二人のときしか、京の言葉で話してくれないんでしょ?」

ある時聞いてみると、そう返された。
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