散る頃に咲く花
確かに、そういう約束をしたが、毎日呼ばなくてもいいと思う。
そう言ってみると、
「落ち着くんだよ。本当に。君の喋り方」
悲しそうに、懐かしそうに目を伏せて言う沖田に、何も返せなかった。
「あの、沖田様……」
沈黙が続いたので、何か話そうと思い、沖田の名を呼んだ。
「明日も!」
すると沖田が急に大きな声を出したので、青葉は驚いた。
「え?」
「おいでよ」
そいてもう一度沖田は言った。
「明日もおいで」
「………はい」
青葉はそう返すことしか出来なかった。