散る頃に咲く花
あんな沖田様、初めて見たわ。
部屋に戻った青葉は、沖田のことを考えていた。
懐かしそうで、切なそうで、江戸で会った女の子は、本当に大切だったのでしょうね。
さっきの沖田様は、いつもと違って、とても苦しそうだった。
その女の子と、何かあったのかしら。
そこで青葉は、自分が沖田のことばかり考えていることに気づいた。
何で、私、こんなに沖田様のことを考えていたのかしら。
誰にだって一つや二つの事情はあるはずよ。
他人のことを探ったって仕方ないわ。
そこで青葉考えるのをやめた。