散る頃に咲く花

「それは、丁度今結おう思っとったところで……」

青葉の言葉はそこで途切れた。

何故なら、沖田に抱き締められていたからだ。

私は、今、どうなっているの?

長い髪の毛は、後ろで沖田が握り締めている。

自分の顔の横には、沖田の顔が。

「?!」

そこで青葉は自分が抱き締められていることに気が付いた。

「やめて!」

青葉は沖田を突き飛ばそうとしたが、沖田の力が強く、離れない。

どうしよう。

青葉はそのまま立ち尽くす他なかった。
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