散る頃に咲く花

青葉は、布越しに沖田がピクリとするのを感じた。

そして、青葉の涙が流れると同時に沖田は青葉を離した。

「ごめん」

そう呟くと、沖田はゆっくりと歩き、自分の部屋へ戻っていった。

その背中が、やけに小さく見えた。

青葉の心は、とても動揺していた。

昨日のことがあったから、いつもと違う話しかけ方とかなのかと思っていた。

けれど、いつもと同じような話し方で、よかったと思った瞬間、

________抱き締められて。
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