【続】うしろの席の鈴木くん。
そう決意したそのとき
「かいちょー」
「………………っ!」
放課後、家に帰ろうとした私を呼び止めたのは
鈴木くんだった
「なっ、なに……?」
「話がある」
「えっ…」
私を呼び止める鈴木くんの表情は
笑顔でもなく、怒ってる様子でもなく
ただ、無表情だった
きっと私は、これから鈴木くんに振られる
そして私は彼の"別れよう"って言葉に
ただ頷くことしかできなくなって
私達の関係は、また友達からやり直し
もしかしたら、友達にも戻れないかもしれない
彼の言葉を聞くのが怖い
そして私が頷いてしまうような気がして怖い
鈴木くんと別れようって
さっきは決意したけれど
やっぱりわたし
………鈴木くんが好き