【続】うしろの席の鈴木くん。


「あいつは俺を振って

違う奴のとこに行ったんだ」


「えっ……」



「あいつから振ったくせに、最近になって

俺が好きだとか、戻りたいとか

SNSで毎日送ってくるようになったんだ」


「全然知らなかった……」


「雨宮に変な心配させたくなかったし

不安にさせたくなかったから、今まで黙ってた」


「………………」



「俺はあの日、あいつと偶然会った

わざわざ呼び出すのもめんどくさいから

いっそのことその日のうちに

あいつとの過去を清算したくて

……だから、あいつのとこに行ったんだ」



「鈴木くん……」


< 33 / 35 >

この作品をシェア

pagetop