【続】うしろの席の鈴木くん。
「あいつは俺を振って
違う奴のとこに行ったんだ」
「えっ……」
「あいつから振ったくせに、最近になって
俺が好きだとか、戻りたいとか
SNSで毎日送ってくるようになったんだ」
「全然知らなかった……」
「雨宮に変な心配させたくなかったし
不安にさせたくなかったから、今まで黙ってた」
「………………」
「俺はあの日、あいつと偶然会った
わざわざ呼び出すのもめんどくさいから
いっそのことその日のうちに
あいつとの過去を清算したくて
……だから、あいつのとこに行ったんだ」
「鈴木くん……」