【続】うしろの席の鈴木くん。
そして、私が生徒会で
帰りが遅くなる日は
「疲れたー…、帰ったらテスト勉強しなきゃ…」
生徒会が終わる頃には
外はもうすでに茜色
誰もいない廊下を一人で歩いて
各学年の下駄箱がズラッと並ぶ
誰もいない玄関へ行くと
「おつかれ」
「すっ、鈴木くん……?」
「なにそんな驚いたような顔してんの?」
「いや、先に帰ってていいって言ったのに
鈴木くんがいたから……」
「夕暮れ時、彼女を一人で帰らせるほど
俺は冷たい男じゃねーのっ」
「痛っ!」
そう言って鈴木くんは
私のおでこを軽くコツンッと叩いた