春夏秋冬、ときめいて
「またまたーぁ」
カウンターの奥から出てきたのは……今までこんなバイトの人いた?!と聞きたい位、爽やかイケメン。
信じられない……。
呆然と見とれるあたしの前に、その『ヤス』と呼ばれた爽やかイケメンがやってくる。
「すみません、これ。3回分の商品券です」
「え……?」
少女漫画のヒロインぶって躊躇ったのではなく、本当に意味が分からなくて。
自分が好きなマイナーなCDや本に自分と同じ感想を書いてくる『ネロリ』がどうしても気になり、会ってみたくなり、おびき寄せる方法を考え、あの油キトキトボーイ発案の、この『パクり作戦』を使ったんだ……という説明が終わる頃には、あたしのカサカサの心には炎が今にも付きそうで。(何か凄い燃えそう)
「思った通りかわいい人だった!」
……ハイ着火。
あたし、この冬はちょっと忙しくなりそう。
【完】
カウンターの奥から出てきたのは……今までこんなバイトの人いた?!と聞きたい位、爽やかイケメン。
信じられない……。
呆然と見とれるあたしの前に、その『ヤス』と呼ばれた爽やかイケメンがやってくる。
「すみません、これ。3回分の商品券です」
「え……?」
少女漫画のヒロインぶって躊躇ったのではなく、本当に意味が分からなくて。
自分が好きなマイナーなCDや本に自分と同じ感想を書いてくる『ネロリ』がどうしても気になり、会ってみたくなり、おびき寄せる方法を考え、あの油キトキトボーイ発案の、この『パクり作戦』を使ったんだ……という説明が終わる頃には、あたしのカサカサの心には炎が今にも付きそうで。(何か凄い燃えそう)
「思った通りかわいい人だった!」
……ハイ着火。
あたし、この冬はちょっと忙しくなりそう。
【完】