春夏秋冬、ときめいて
「………………」


何故か黙りこむ隼汰。


変なプレッシャーを、与えたくない。


あたしが結婚したいしたいって、何なら毎日でも願っているってことなんて、隼汰にばれたくない。


「あたしね、本当に、雨丸のお世話が楽しいって言うか、生き甲斐って言うか、仕事で疲れて帰ってきてもにゃうーなんつって玄関まで来てくれたりして……

「わかったよ」


隼汰の冷たい声があたしの話を遮る。


「……俺より猫のが、大事なんだろ」


……えーーーーー???

何そのコントみたいな台詞。よく、笑わずに言えてるね……って、関心してる場合じゃない。


「違うよ、そうじゃなくて……」


なんて言えばいいんだろう。


雨丸は勿論大切だけど、これは、アナタにプレッシャーを与えない為のスタイルでもあって……
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