春夏秋冬、ときめいて
3人で、他愛もない話をしながら店に向かう。


○程よく酔っている


○気候も気持ちいい


○突然の、非常事態


なんだか、楽しい気持ちになる条件は揃っていた。


これを機に、美人の岡野さんにいいとこを見せようとか、そういう方へ気持ちは向かず、何故か俺達はどうしようもない話ばかりをしていた。


「岡野さんって、逆から読んでも同じ名前だもん、珍しいよね」


棚田が言う。


「そーか!お前天才だな。オカノカオ……本当だ!」


俺が答える。


「いや、あたし、オカノナオ、なんですけど」


岡野さんがきっちり突っ込んで、笑い転げる。

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