春夏秋冬、ときめいて
「なーんて言うか、パーッと、向日葵が咲いているみたいに笑ってます、俺の中で」
「……そっか」
ふいに、気持ちが明るくなる。
誰かの心の中で、あたしが、向日葵みたいに笑っているなんて、考えたこともなかった。
たったそれだけのことなのに。
あたしの人生が、捨てたもんじゃないような気がしてくる。
咲哉君の側にいれば、あたしは太陽の方を向いて、笑っていられるのかな。
「汐里さん、今度、二人で向日葵畑見に行きませんか?いいことろがあるんです」
二人で、の部分が、妙にくすぐったい。
咲哉君が、緊張してる。
あたしも、緊張しちゃう。
「うん、連れてって」
二人で、顔を見合わせて笑う。
今年の夏は、眩しいくらいの向日葵畑を、二人で見に行こう。
【完】
「……そっか」
ふいに、気持ちが明るくなる。
誰かの心の中で、あたしが、向日葵みたいに笑っているなんて、考えたこともなかった。
たったそれだけのことなのに。
あたしの人生が、捨てたもんじゃないような気がしてくる。
咲哉君の側にいれば、あたしは太陽の方を向いて、笑っていられるのかな。
「汐里さん、今度、二人で向日葵畑見に行きませんか?いいことろがあるんです」
二人で、の部分が、妙にくすぐったい。
咲哉君が、緊張してる。
あたしも、緊張しちゃう。
「うん、連れてって」
二人で、顔を見合わせて笑う。
今年の夏は、眩しいくらいの向日葵畑を、二人で見に行こう。
【完】