春夏秋冬、ときめいて
あたしは、航平に必要とされたい。


だって、あたしは、航平が好き。


好きだから結婚したんだよ。





「先に寝るね、おやすみ」


言いながら、航平の手の甲に触れてみる。


「おやす……なんだよ」


驚いてはいるけれど、嫌がってはいないみたい。


たったそれだけのことで、スキップしたいくらい嬉しくなる。


肌に触れたところから、気持ちが溢れてしまう気がする。


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