春夏秋冬、ときめいて
本当は、大翔に辞書を貸せたこと、凄く嬉しい。


誰かに借りよう……と思って、たまたま目に入ったのがあたしなだけなんだろうけど。


あのとき、丁度廊下にいたあたし、ナイス!みたいな。


だけど。


素直に、かわいく大翔に接することが出来ればどんなにいいだろう。


さっきだって、にっこり笑って


「あたしのでよかったら使って」


なーんて。


……間違いなく「熱あんのか?」って言われちゃう。
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