春夏秋冬、ときめいて
流石に1人でいつもみたいな居酒屋に行く勇気はなくて。


入りやすそうなところはないかな……とうろうろしてみる。


「お姉ちゃん、今暇ー??」


「全然暇じゃないです」


あたしは、身長が低いせいか、髪の毛の色が明るめのせいか、よく声を掛けられる。


バカっぽく、軽い感じに見えるのかな?と悩んだ時期もあるけれど、ぴしっと断ればいいだけだ、と気付いてからは強くなった。


「ねぇねぇ、今って時間あるー?」


「ありません」


1人でも入りやすそうなところ……とスマホで見るためにちょっとガードレールに寄りかかっているだけなのに、このざま。


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