春夏秋冬、ときめいて
工場で色々な部品を作っている、という彼は、あたしの、本当のお父さんと同じ名前で。
漢字は違うのだけど、読み方が全く一緒で。
真面目なところが見え隠れしているのに、軽快なトークをするもんだから、楽しくて楽しくて。
気がついたら、一緒にいた数時間で、すっかり好きになっていた、あたし。
あまりにも世界が違いすぎて、知らないことばかりで。
「知らないことを教えてくれる人」の存在は、頼りになるし、ほっとする。
……男の人って、こんなにがっしりしてるんだっけ??
あたしは、もしかして、凄く居心地のいい『居場所』が見つかったかもしれない……という期待で、アイスの当たり棒をそっと握りしめた。
彼が、隣で楽しそうに笑っている。
【完】
漢字は違うのだけど、読み方が全く一緒で。
真面目なところが見え隠れしているのに、軽快なトークをするもんだから、楽しくて楽しくて。
気がついたら、一緒にいた数時間で、すっかり好きになっていた、あたし。
あまりにも世界が違いすぎて、知らないことばかりで。
「知らないことを教えてくれる人」の存在は、頼りになるし、ほっとする。
……男の人って、こんなにがっしりしてるんだっけ??
あたしは、もしかして、凄く居心地のいい『居場所』が見つかったかもしれない……という期待で、アイスの当たり棒をそっと握りしめた。
彼が、隣で楽しそうに笑っている。
【完】