春夏秋冬、ときめいて
あたし達はとりあえず、もう少し先にあるバス停までダッシュする。


「わー、乗ります乗りまーーーす!」


「待ってぇえぇ」


あたしは、バスに向かって言ったのだけど、前を走っていた陸が戻って来る。


「ほれ」


ぐい、とあたしの手を引いて、走る走る。


ちょっと…………!!!


手とか、ちょっと……恥ずかしいんですけど…。
< 9 / 122 >

この作品をシェア

pagetop