ー君は俺の光ー[1]
何故かチクリと胸が痛む。
皆に警戒されて探られている事は、来た時から何となく解っていた筈じゃないか…。
さっき会った泰稚も悠大と同じ笑顔を俺に向けたんだ。
気付かない振りをしたけれど…。
何故か、麻央だけは違った。
初めて会った時から本当に普通に接してくれたんだ。
嬉しいと思った事は秘密だけどね。
でも、何故麻央は俺を家やココに連れて来てくれたのだろうか…。
あー、解んねぇ。
難しい顔をしながらウンウン唸っている俺を、皆がチラ見していた事なんて気付く筈もなく考えこんでいた。