ー君は俺の光ー[1]
あまりのくすぐったさに耳に手を当てると、その手を掴まれ額・瞼・頬と順に軽くキスを落とされる。
その度にハッキリと現実の方へと覚醒していく脳。
ヤバいと思った瞬間、触れるだけのキス_何度も角度を変えながら優しくチュッと自分の唇を触れさせた。
「っ…んっ…泉…李っ… 」
掴まれていない手で泉李の肩を押そうと試みるもどうやら早々に掴まれていたらしく、失敗に終わる。
さも、それが合図だったかのように泉李は唇を離した。
困惑色を隠しきれない俺に意地悪で優しい笑顔を向け「目が覚めただろ?」と言って立ち上がった。