ー君は俺の光ー[1]
「ククッ」と笑い向こう側の部屋でソファーに踏ん反り返って傍観決め込んでるヤツの笑い声なんて…聞こえてないんだからなっ!
泉李のクソ野郎ぉーーーーーーー‼︎
「オニーサン、俺の事長尾サンから聞いてない?」
素早く鳩尾に蹴りを入れ込むと、男は膝から崩れ落ち四つん這い状態になった。
すかさず皆川が男に伸し掛かる。
「ぐえっ」と蛙のような声を出して苦しそうにしている男。
「油断大敵♪皆川がオニーサンと遊びたいってさ。だから遊んだげて?」
靴先で男の顔を上げ、とびきりの笑顔で言い放つ。