ー君は俺の光ー[1]
女の人の方を見ると、上半身を起こしブルブルと震えていた。
着ていたジャケットを脱ぎ彼女に掛けそっと抱きしめる。
ビクンと体が大きく跳ねた彼女の恐怖は計り知れない。
「怖い思いさせたね…。」
優しく労わるように頭を撫でた後、彼女は安堵の涙を流す。
「こっ、怖かった…っ。むっ、無理矢理っ連れて来られてっ…。うわああああぁん… 」
「もう、大丈夫だから…安心していいよ。白木サン、表にいるヤツ1人呼んできてもらえるかな?」