ー君は俺の光ー[1]
咄嗟に腕を掴んでしまった。
どんだけ焦ってんの、俺…。
掴まれた事に驚いて俺を見上げるくぅ。
薄いグリーン色の瞳にフワフワとしたハニーブラウンの髪。
毛先をワックスで遊ばせている。
可愛い顔によく似合っていた。
思わずくぅに見惚れて動けない俺。
「あ…の…何か?」
その声にハッとし「行こ。」と言って掴んだままの腕を引っ張る。
疑問符を浮かべながらも引っ張られる事に逆らえず前のめりになったくぅ。