ー君は俺の光ー[1]

歩きながら体制を整えている隙に手を繋いだ。



気付かれないように横目でくぅを見るとクスリと笑みが零れていた。



ねぇ…俺の事思い出したの…?



歩幅もくぅに合わせ歩く。



少しでも長くいたい俺にとってこのゆっくりとした歩きは有り難い。



会話もなくたんたんと歩くも何だかそれが心地よかった。



10年振りのくぅとの時間。



不思議な感覚。



握っている手も嫌がられてはいない。


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