志ーこころー 【前編】─完─
はーい、と言う可愛らしい返事の代わりに殺気をだした
──────ニコォッ
佐野・新八・藤堂「「「………………」」」ブルッ
佐之助、新八、そして平助。名づけて三馬鹿は、ガクガクと震え出して
佐野・新八・藤堂「「「すみませんでした」」」ペコリ
と、酔いの覚めたような顔であたしに許しを乞う。
見ると、周りの隊士たちも怯えているではないか。
なんだかあたしに対しての怯えっぷりが、幽霊とか化け物とか、そんなものを見たような反応。
なんかちょっとムッときた。
あたしは、ちょっとだけ頬を膨らませた。
その志乃の行為によって周りの隊士たちがキュン死にしたことは、言うまでもない。