志ーこころー 【前編】─完─
山崎「……行かんでええんか?」
屋根の上にいたあたしだけど、ついの間にいたんだ?
気づかなかった……
山崎はにっと笑って
山崎「今回は気づかんかったやろ?これでもうポンコツ監察方なんて言わせへんで」
得意げに喋ってドヤ顔する山崎
志乃「……そうだね」
山崎はあたしの隣に座った
月が綺麗だった
春が終わろうとしている今
まだ少し肌寒いいまの時季。
あたしはごろんと仰向けになって
志乃「山崎はさぁ、これから此処がどうなるんだろうって考えたことない?」
あたしはさり気なく、さり気なく聞いてみた