志ーこころー 【前編】─完─


山崎「……行かんでええんか?」










屋根の上にいたあたしだけど、ついの間にいたんだ?






気づかなかった……






山崎はにっと笑って




山崎「今回は気づかんかったやろ?これでもうポンコツ監察方なんて言わせへんで」




得意げに喋ってドヤ顔する山崎




志乃「……そうだね」






山崎はあたしの隣に座った




月が綺麗だった





春が終わろうとしている今





まだ少し肌寒いいまの時季。








あたしはごろんと仰向けになって



志乃「山崎はさぁ、これから此処がどうなるんだろうって考えたことない?」







あたしはさり気なく、さり気なく聞いてみた





< 114 / 301 >

この作品をシェア

pagetop