志ーこころー 【前編】─完─


父さんに迷惑をかけてはいけない。




その為に必死に明るく振舞ったし、いもしない友達の話を聞かせては笑った。









そういう嘘をついているとき、あたしの理想というか、夢だったから、楽しかった







でも話終わったあと、なんとも言えない孤独感と、嘘をついたことの罪悪感とがあたしを支配した







それから5ヶ月後





父さんが死んだ









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